長岡京スイーツコレクション2021~autumn-winter~

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2021秋冬コレクション -9人のシェフによる新作発表会

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アップルパイ 〜赤ワイン煮込み〜

フルーツには旬がある。
冬はミカン、春になればイチゴ、夏にはよく冷えたスイカが欲しくなる。
では、秋は?
ブドウやイチジクその候補は色々あれど、やはり王者はリンゴであろう。

なぜか。
リンゴは生はもちろん、コンポートやタルトにもできれば、ポテトサラダの材料として料理の世界でも輝いている。
中でも「アップルパイ」は別格だ。
つまり、「アップルパイ」は『King of Kings』と言うことなのだ。

舶来の真っ赤な葡萄酒で炊かれた国産のリンゴ・ふじを、フランス産小麦粉で作られたパイ生地が包んでいる。
これは「アップルパイの中のアップルパイ」とも言えるのかもしれない。

これを作り上げる男は「シェフの中のシェフ」なのか。
丁寧に炊き上げられたりんごのトロトロ感と、パイのサクサク感のコントラストが堪ら
ない。

今日もこの店は、焼きたてのアップルパイを求める人々で溢れかえっているのだろうか。

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りんごのロールパイ

中世オスマン帝国の時代に、アラブを起源としたこの菓子はハンガリーを経てオーストリアにたどり着いた。
当時より、ハプスブルク家の寵愛を受け400年以上も受け継がれているのだ。

  その名を『アプフェルシュトゥルーデル』と言う。

この伝統菓子が時を超え、海を渡り、古の都長岡京の地にて新たな進化を遂げていると聞き、私の心は躍る。

日本のりんごを代表する「ふじ」がバターと砂糖、レーズン、レモンで炊き上げられると聞けば、りんごの酸味とバターの乳の香りが相まった至福の時間を想像させる。

これをわたしのもとに届くまで、きめ細やかなビスキュイ生地とパリッとしたパイ生地で閉じ込めるのは、経験豊かな職人の技。

この職人は「フランベ」という技法を用いて、りんごにラム酒の香りを纏わせてわたしを甘美な世界に誘おうとしてもいるのだ。

  わたしはもうこの世界から離れられない。

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フィナンシエ オ バンブー

フィナンシエとはフランス語で「金融家」や「金持ち」のこと。

その名の通り金塊型の四角い型で焼かれるのが通常。
そう、通常なら。

ここのフィナンシエは一目見れば金塊型でないことがわかるだろう。

フィナンシエとはフランス語で「金融家」や「金持ち」のこと。

その名の通りアーモンドがたっぷりはいった贅沢なお菓子でしかないのが通常。
そう、通常なら。

ここのフィナンシエは一目見てはわからないが地元特産のタケノコが入っている。

地元を愛するシェフは伝統的な菓子に名物のタケノコを焼き込むだけにとどまらず
型をも自作して金塊を竹の姿に変えてしまった。

彼こそが『菓子職人』と呼ばれるべきなのか
それとも「金」を「竹」に変える『錬金術師』なのか。

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長岡京産レモンのタルト

夏のギラギラギらとした日差しの元、氷を浮かべたレモンスカッシュが喉を潤す。

しかしこの地でそれを堪能することはできない
夏に長岡京産の檸檬は存在しないのだ
柑橘系である檸檬の旬はみかんと同じ冬だから。

寒い冬にキリリと酸味の効いたこの菓子を食べる感覚
炬燵に潜り込んで食べるアイスクリームの背徳感
すでにその虜となり菓子の登場を待ちわびる狂信者たち。

そんな菓子をつくる男はこの世へ背信なのか
彼がこの菓子の表面を焦がすバーナーの炎の中に見ているものは
あなた方への背信か、檸檬の生産者への忠誠か。

重要なお知らせ

不作のため2021年は長岡京産レモンの入荷がありませんでした。

今年はプチ・ラパンのシェフの従兄弟が運営する愛媛県宇和島市の「山下農園」より瀬戸内産レモンを直送してもらい、レモンのタルトを作ります。

長岡京産レモンのタルトは来年までお待ちください。

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ワンローフ芋食パン ワンローフ栗食パン

昭和61年より店舗を構えさせて頂き、長岡名物竹の子あんぱんをはじめ、
いろいろなパンを販売させて頂いて
おります。
ワンローフ食パンシリーズも、
あん食パン、レーズン食パン、チーズ食パンは、通常販売しており、
レーズン食パンは、ガラシャ祭りでは
お馴染みの商品で大人気です。
季節限定食パンとして、同じシリーズの、鳴門金時芋食パンは、金時芋たっぷりで、この時期大好評で販売しております。
 お客様の方から、鳴門金時芋食パン
以外に他の食パン(名指しで、抹茶食パンやイチジク食パンなど)を作って欲しいと希望があり、今年は、月替わり限定食パンシリーズを企画しました。
その1つが店長一推し、栗食パンです。渋皮入り和栗餡を使用し、中に栗もたっぷり入って、とっても美味しく出来上がりました。
 材料は、その季節の物を使用し、店主が試行錯誤を繰り返しして、1本1本、真心込めて、手作りで作っております。お土産の1品としてお買い求め
頂いたり、発送も承っております。
是非、この時期、おすすめの新作を、
ご賞味下さいませ。

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オーダー デコレーション ケーキ

世界で1つだけの
オリジナルケーキを
お作りします。

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もっちりお米パン

このパンは「米粉」のパンではないことを最初におことわりしておこう。
これは「お米」のパン、言うなれば「ごはんパン」なのだ。

離乳食をはじめた赤ん坊からかたいものが苦手なお年寄りまで
誰もが楽しめるパン。

お米、米油、メープルシロップ、ドライイースト、塩
材料は至ってシンプルだ。

しかし店主が自らに課したハードルはパン屋としてはあまりに高過ぎる。
「卵・乳製品不使用」「グルテンフリー(小麦粉不使用)」

開発には、想像し難いほどの努力と時間が必要であったはずだ。
彼女はただただこう言い放つ
 『試食がたいヘんなくらいで楽しく試作してました』

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サントノーレ・オ・マロン

フランス古典菓子を
マロンクリームで作りました。
中に入っているカシスクリームが
アクセント!

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喜栗(よしぐり)

丹波栗を渋皮のまま自社独自で蜜漬けして
贅沢に仕上げた焼き饅頭です。

長岡京スイーツコレクションについて

NSB-2021秋冬コレクションとは

 『長岡京スイーツコレクション』はこの町のスイーツシーンを彩る長岡京スイーツ&ブレッドが、春夏と秋冬の年2回お贈りする新作発表会です。ここで紹介されているのは、暑い夏を乗り切り寒い冬へと向かう中で、その身に滋味をたっぷりと蓄えている旬の良質な素材を用い、それぞれの信念と経験を積み重ねて磨き上げた職人の最高の技を駆使し、かつて都であった歴史ある町・長岡京において、心豊かで上品な感性を持って落ちついた生活を営む皆さんのために完成した最高傑作です。
 2021年秋冬のために試作を繰り返しお披露目を迎えた『完全新作』から、毎年改良を重ねながら常に最高の味わいを追い求めてきた『秋冬期間限定』まで、皆さんの期待を決して裏切らない、次の春が待ち遠しくて仕方がなくなるような作品をお楽しみください。

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