こんにちは。長岡京市商工会経営支援員の小玉です。
今日は『子育て応援ベーカリー 小麦☆青空』の久保田シェフをご紹介します。
数々のコンテストに入賞しても満たされないのはどうしてか?
店名に隠された家族への想いとは!?今日も最後までお付き合いください。
<シェフ紹介>
氏名 久保田 昌希
生年 昭和47年
出身地 京都市下京区
20歳でパン屋になってからずっと独立志望
―では、まずこれまでの職歴をお聞かせいただけますか?
(久保田シェフ) 20歳でパン職人になったんですけど、当初から独立を目標にしていました。大手の製パン会社を渡り歩いて腕を磨きました。デパートで皆さんがよく耳にするような有名店は、私のいたような大手がライセンス製造してることが多く、国内にいながら世界レベルの技術を学ぶことができました。一方でスーパーのインストアベーカリーの運営をしていたりもするので、小売店の店長としてのスキルも身につけることができました。
―特に印象に残っている勤務先はありますか?
(久保田シェフ) なんといっても梅田大丸の『ポールボキューズ』です。今の私のパン作りのベースとなっています。とても忙しい店で、パンの売上が一日で100万円以上も売り上げたことは今でも忘れられません!!
コンテストに入賞しても満たされない日々
―店内にたくさん賞状が飾られていますが、こちらは?
(久保田シェフ) メーカーに勤務している時にいろいろなコンテストに応募したんですけど、その入賞時のものです。今も、お店でその時の作品をお出ししているんですよ!
―コンテスト入賞ですか!?それはすごい!!
(久保田シェフ) ありがとうございます。当時もそうやって周りの方々からお祝いの言葉を頂いたのですが、何だか煮え切らない想いをずっと持ち続けていました。もちろんうれしいんですけど。。。
どんなに大きな仕事をしても、やはりそこは会社員。作りたいもの、使いたい素材が自由に使えるわけではなかったものですから。
ムギ☆ゾラ開業。☆は省略しないで!
―なるほど、その気持ちが高まってついに開業という事ですね。ところで、お店の名前はあまり他にない感じですけれど、どんな意味があるのでしょうか?
(久保田シェフ) 私たち夫婦は現役で子育ての真っ最中なんです。だから家族を大切にしたくて子供たちの名前を店の名前にしました。小麦(ムギ)、青空(ソラ)です。
―あれ、お子さんは3人とおっしゃってませんでした?
(久保田シェフ) はい、3人です。もう一人は星凪(セナ)と言います。『小麦☆青空』の☆です。だからうちを紹介していただくときは、この『☆』を省略しないでほしいんです!!
―なるほど、よく解りました。この店内の雑貨達もお子さんのものなんですか?
(久保田シェフ) いえ、このアメリカ雑貨は私たち二人の共通の趣味で、二人で集めたものです。懸賞だったりネットオークションで落札したりで少しずつ集めました。中には限定品でとても貴重なものもあるんですよ。
子育て応援ベーカリーとして
―正にご家族の夢が詰まったお店なんですね。ところで、「子育て応援ベーカリー」を謳ってらっしゃいますが?
(久保田シェフ) 同じ子育て世代としてお手伝いできることがあればと思っています。具体的には、メーカー勤務の時にはできなかった『安心・安全』な素材を使ってのパン作りを心掛けていますし、今流行りのハード系のパンばかりでなく親子で楽しめるお総菜パンにも力を入れています。この『長岡京スイーツ&ブレッド(NSB)』の取り組みを通じても何かできないかと考えています。
―独立しないとできない事とはこのことだったんですね。それでは最後に『小麦☆青空』さんの今後の展望についてお聞かせいただけますか?
(久保田シェフ) 始めた以上は事業の拡大を考えています。複数店舗の運営ですね。そして、それぞれが『クロワッサン専門店』『食パン専門店』のようなとがったお店にしてみたいと思っています。
―私は『あんパン専門店』を希望します!今日はありがとうございました。